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じょぶろぐ

私の好きな建築01

以前から、N女史に「書いてください」と再三頼まれていたのに、忙しさを理由に逃げ回っていたのですが、今日の社内ブログ講習で、K工事部長がすらすら書いているのを見て、「これはイカン、社内ブログブームに乗り遅れてしまう」と、あわてて初めてのブログを書くことになりました。
とはいっても、tomさんのような素敵な趣味がないので、仕事柄も身近なところで「私の好きな建築」を紹介していきたいと思います。
まずひとつ目は、岡山県吉永にある「旧岡山藩藩校 閑谷学校」です。

藩校といっても武士の子息のための学校ではなく、当時の庶民の子供たちのために、今から300年前に備前藩主池田光政が建てた日本で最古の庶民学校です。今では岡山県の子供たちの林間学校としても使われており、国宝である講堂の床は江戸時代からの子供たちの雑巾掛けによって鏡のように光っています。儒教に基づく教育をしていたこともあって、孔子を祀った孔子廟や蔵など10ほどの建物からなり、すばらしいロケーションとともに岡山県の人々に大切に守られています。

備前焼の赤い瓦は美しく、背景の緑の山によく映え、特に建物の周囲をぐるっと囲う石塀が全体の輪郭を引き締めています。かまぼこ型の断面をした石塀は巧みな技術で隙間なく積まれており、草も生えず、他に類を見ないものです。
今までに3度訪れましたが、毎回新しい発見があるすばらしいところです。