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住まいを彩る木製サッシ

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
企画設計室の高殿です。

じょぶの家づくりでは人気のある木製サッシ。機能性とデザイン性を兼ね備え、自然素材ならではの魅力にあふれています。

そこで今回は、木製サッシの特徴やメリット・デメリット、どんな人におすすめかをわかりやすくご紹介します。

 

目次

1. 木製サッシとは?アルミサッシや樹脂サッシとの違いについて

2. 木製サッシを選ぶ場合のメリット・デメリット

3. こんな人におすすめ!木製サッシで叶える理想の住まい

 

木製サッシとは?アルミサッシや樹脂サッシとの違いについて


木製サッシとは、窓のフレーム部分に木材を使用したサッシのことです。

この世に存在する素材には熱伝導(熱の伝わりやすさ)が存在します。
木材<樹脂<アルミの順で熱伝導率が高く、アルミが一番熱を通してしまうため、断熱性が悪いことになります。
それに比べて木材は熱伝導率が小さいため、高い断熱性能を持つとされています。ここが木製サッシと、アルミサッシ・樹脂サッシとの大きな違いとなります。

今後の暮らしを快適にするためにも、サッシの断熱性能を意識して選ぶことをおすすめします。

 

木製サッシを選ぶ場合のメリット・デメリット


木製サッシについて理解をもっと深めていただくために、メリット・デメリットについてご紹介します。
ついデザインを優先して選びたくなってしまいますが、これから先もずっと使い続けることを考えると、機能性について知っておいて損はありません。

以下にメリット・デメリットをそれぞれまとめました。

 

●木製サッシのメリット

メリット①結露に強い

木製サッシは断熱性能の高さから結露に強い窓といえます。

みなさんは寒い冬場に、ガラス面やサッシ部分に水滴が付着している姿を見たことはありませんか?
水滴で濡れたままの窓やカーテンを放置したままにしておくと、カビが発生しやすい環境になりますよね。
あの現象は空気中に含まれる水蒸気が、外気温との寒暖差によって液体化し、水滴となって付着することが原因です。

つまり、結露は暖房による温かい空気が外気によって冷やされた窓・壁に触れることで発生するため、断熱性能の高い木製サッシによって空気の冷えを防ぎ、同時に結露の発生も防ぐことができるのです。

 

メリット②自然素材

アルミサッシや樹脂サッシはスリムでかっこいいイメージがありますが、木製サッシは自然素材ならではの木目や色合いによる柔らかな温かみが特徴です。
木目や色合いのパターンによって個体差があるため、個性を感じることができ、愛着が湧きます。

人間は本能的に自然とのつながりを求める性質が備わっているため、木に触れたり、香りを感じることで安心感や癒しの効果が生まれます。
現代は刺激の多い社会だからこそ、安心感を持てることがとても大切ですね。

 

メリット③長寿命

木材サッシは長寿命であることが特徴として挙げられます。
日本に存在している古い木造建築物というと、法隆寺や薬師寺などを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
何千年と建築物として成り立っているように、木材の耐用年数には信頼が持てます。

木製サッシも適切なメンテナンスを行うことで100年以上持続する可能性があることがわかっています。
定期的なメンテナンスが必要になりますが、サッシの耐用年数が長いことはこれからずっと過ごしていくことになる家への安心感につながります。

 

 

●木製サッシのデメリット

デメリット①価格が高い

木製サッシの一番のデメリットはやはり価格の高さではないでしょうか。

資材源が自然素材である木製サッシは、伐採・乾燥・加工など手間がかかり、それぞれ性質や木目が異なるため高度な加工技術が必要になります。
さらに、木はそのままだと水分や紫外線に弱いため、防腐・防水・塗装などの処理が欠かせません。
これらの工程が、価格に影響を与える一つの原因となるわけなのです。

とはいえ、すべてを木製サッシにする必要はなく、ご予算感と相談しながら一部分だけ取り入れることもできます。

 

デメリット②耐久性に差がある

木製サッシの主な素材が木であるため、雨・紫外線・直射日光などの使用環境により、耐用年数にばらつきが発生します。
つまり、どこにでも取り付けれるわけではなく、長く使いたいのであれば使用場所を考えることが大切です。

例えば、南面に大開口を設けた場合や、西面に窓を設けた場合は直射日光が強く当たりますし、外壁から張り出している窓や角地に設けた場合は風が当たりやすく注意が必要なのです。

「それなら南面や西面には木製サッシは取り付けれないの?」と思われる方もいるでしょう。
そういった場合は、庇やルーバーを取り付けたり、サッシの定期的なメンテナンスを行うことで対策ができ、長く使い続けることができます。

▲外壁と窓との間に凹凸をつくることで、雨風から守りつつ、すっきりとしたデザインに。

 

こんな人におすすめ!木製サッシで叶える理想の住まい


木製サッシはこまめなメンテナンスや取り付け場所への意識、価格が金属製サッシに比べると高いなどがあります。

けれども、断熱性能が高く冬場は暖かく夏は涼しく、快適な暮らしを叶えてくれ、何より自然素材の温もりが非常に魅力的です。
そして時間とともに風合いを増し、世界に一つだけの住まいを彩ります。
木とともに暮らし、歳を重ねていく楽しさ。その豊かさが木製サッシの大きな価値ではないでしょうか。

ぜひ理想の住まいに木製サッシを取り入れてみてください。