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【家づくりのメソッド】取手の種類や選び方のコツ。設計スタッフが解説!

こんにちは!
企画設計室の茨木です。

今回は、前回のタイルについてのブログに続き、取手についてご紹介いたします!

取手は、つかみやすさ・材質・重量・デザイン・カラーなど、悩みポイントが多い器具のひとつです。
そこで今回は、取手の素材と特徴、お部屋に合わせてセンス良く選ぶコツをご紹介します。

 

取手は様々な素材から選べる?素材ごとのメリット・デメリットを解説


まず初めに、取手にはどんな種類のものがあるのかをお話しつつ、素材ごとのメリット・デメリットについて解説していきます。
ついデザインを重視して選びたくなってしまいますが、これから先ずっと使い続けることを考えると、メリット・デメリットを理解することは家づくりにおいて何よりも大切です。

以下に素材ごとの特徴をまとめてみました。

 

● アルミ


※toolboxより参照

メリット:金属の中でも特に軽い素材なので、開け閉めがしやすい。水にも強く、錆びにくい。加工しやすく、デザインの幅が広い。
デメリット:熱伝導率が高いため、寒い日は冷たく、暑い日は熱くなる場合がある。金属の中では柔らかい素材のため、傷がつきやすい。

● スチール

※上手工作所より参照

メリット:耐火性や防音性に優れる素材。アルミよりも強度が高く、硬質で傷がつきにくい。比較的安価。
デメリット:重量があるため開閉動作がしづらい場合がある。塗装が剥げることで、錆びる可能性がある。

● ステンレス

※toolboxより参照

メリット:強度が高く、熱伝導率が低い。錆びにくい。
デメリット:水垢が付きやすい。加工しづらい。

● 真鍮

※上手工作所より参照

メリット:耐食性にすぐれており、錆びにくい。長期使用しても美しさを保つ。
デメリット:変色しやすい。置割れが発生する場合がある。

● 木製

※toolboxより参照

メリット:デザイン性や温かみがある。塗装が可能なため、DIYで好みの色に変えることができる。
デメリット:傷や汚れが付きやすい。乾燥や湿度で収縮や膨張が起こる可能性があるめ少々デリケート。

 

以上のような特徴を理解したうえで、取手を選ぶことが長持ちの秘訣です。

 

お部屋のイメージに合わせた取手の選び方について


可愛いなと思う取手でも、お部屋の雰囲気に合わないものを取り付けてしまうと、後々の後悔に繋がります。
取手単体で考えるのではなく、お部屋や家具の雰囲気にはどのような取手が合うのかを想像しながら選ぶことが取手選びのコツです。

 

モダン調の空間には、ブラックやシルバーの色味の取手を使用することで、
よりスタイリッシュな印象を与えることができます。

 

アンティーク調の空間には真鍮色を選ばれる方が多いです。
先程、真鍮のデメリットに『変色しやすい』と記しましたが、別の言い方をすると『使い込むほど味わいが増し、育てる楽しみがある。』とも言えます。
使い込んだ深い味わいが、アンティーク調にはぴったりです!

ブルックリンスタイルのような落ち着きのあるダークカラーのお部屋には、
ブラックで、マットな質感の取手でより統一感を!

このように、お部屋のイメージに合わせて選ぶと、より素敵な空間になる事間違いなし!!

 

ナチュラルなお部屋には、木製取手は如何でしょうか?素材そのものの温かみや柔らかさをより演出できます。

 

取手の種類について


最後に、取手の種類についてお話いたします。
取り付ける場所と取手種類の組み合わせが悪いと開閉しづらい扉になってしまうことがあるので、こちらも重要なポイントです!

 

● 裏止取手

引出などの面材の裏側からネジで固定する取手。
取付ネジが表からは見えないため、すっきりとした印象に仕上がります。

 

● 面付取手

引出や扉などの面材の表側からネジで固定する取手。
裏から取り付けができない場合などにおすすめです。

 

● 堀込取手

引出や扉に埋め込んで取り付ける取手。
ほとんどが引戸に使用します。

 

● 収納取手


※toolboxより参照

持ち手部分が可動し、使わないときは出っ張りが少なくなる取手。
表面に突起物を出したくない場所におすすめです。反対に、よく使う場所には避ける方が良いです。

 

● ツマミ

名前の通り、つまんで開け閉めができる取手。
一点で引っ張るため、重い引出・扉には不向きですが、ツマミのサイズを上げることで上画像のように玄関ドアに取り付けることも可能です。
遊び心があって、ぽちっとしたフォルムが可愛いですよね。

 

取手一つで家具のイメージ・お部屋の印象が変わります。
小さな器具ですが、お好みのテイストを演出することができるのです!
是非、今回のブログも参考にしていただけますと幸いです!